Android NDKを用いた開発手順
ARToolKit professional for Android の開発手順やTipsの紹介
Section 3.1 開発環境構築
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今回は、NDKをメインとした開発になるため、Android NDKの開発環境ををセットアップします。
正直、NDK開発をメインにするのであれば、Windowsにこだわらず、Apple社のMac OSやLinuxを使った方が簡単ではないか?という説もありますが、今回も使用しているOSは Windows 7 Professional SP1(64bit)になります。
開発に必要なソフトウェア
Windows上で開発するにはAndroid NDKとCygwinが必要になります。 これらは、それぞれ下記のサイトで配布されています。
- Android NDK
- [Download the Android NDK | Android Developers](http://developer.android.com/intl/ja/sdk/ndk/)(developer.android.com)
- Cygwin
- [Cygwin](http://www.cygwin.com/)(cygwin.com)
今回はそれぞれ下記のバージョンを使用します。
- Android NDK
- Android NDK, r9
- Cygwin
- Cygwin DLL : 1.7.25 (64bit version)
Cygwinについてはわかりにくいところもあると思うので、今回セットアップした手順を下記で説明します。
Cygwinのインストール
Cygwinのサイトからは、setup.exeをダウンロードすることになります。このファイルを実行してインストールを開始します。 なお、他のファイルと混ざりかねないので名前を変更するなどしたほうが良いかもしれません。
とりあえず、setupを起動しましょう。起動すると下記のウィンドウが開きます。
読んでも読まなくても構いませんので[次へ]進みます。
次にセットアップする各種ファイルをどうやって入手するかを選びます。
通常は一番上のInstall from Internetを選択します。
なお、会社などでチームを組んで行う場合、全員でダウンロードすると効率が悪いので、誰か一人がDownload Without installingでパッケージをダウンロードし、他のメンバーはディスクから行ったほうがいいと思います。
それはさておき、次にインストール場所を問われるので、場所を選択して下さい。
スペースを含むフォルダにすると面倒な状態に陥りやすいので、スペースを含まないフォルダの適当な場所にしましょう。
今回は、デフォルトの場所(C:\cygwin)にします。
続いて、インストールのためのパッケージの保存場所をどこにするかを問われます。
インストールすれば消しても問題有りませんので、デフォルトの場所でも構いませんが、今回は場所を指定しています。
このあたりは好みなので、適当に。
インターネットへの接続方法を問われます。プロクシを使っている場合はそれを適応してください。
パッケージのダウンロードサイトを選択します。日本のサーバーを探してそれを選んでください。
今回は、
jaist.ac.jpを選択しています。
本当にセットアップして良いか確認が入るので、先にすすめるかの最後の判断をしてください。
インストールするならば[OK]をクリックして次に進めます。
インストールするパッケージを選択します。 Develの中から、make: The GNU version of the ‘make’ utility、gcc4: GCC Release series 4 compiler (C & C++ install helperを選択してインストールする状態にしてください。
インストールするパッケージの確認画面です。先ほど選択したパッケージに関連する物も勝手にインストールされます。
リストの中から、make、gcc4に関連がある事を確認して次に進めてください。
ダウンロードとインストールが始まるので終わるまで待ちます。
ショートカットを置くか確認が入るので、そのままで完了します。
これでCygwinのセットアップが終わります。
Android NDK
今回は、SDKと同様にCドライブ直下(C:\android-ndk)に展開します。
これを書いている時点で、androidToolsというフォルダを作成して、SDK、NDKをその下に入れればよかった……と後悔していたりします。
それはさておき、これで基本的な準備が終わりました。