サーバーにリモートからアクセスして、仮想端末上から操作して使い方を習得する。
今回の講習は、すべてリモートPCからサーバーにアクセスして行ないます。
そのため、仮想端末や端末エミュレータと呼ばれるアプリケーションをセットアップする必要があります。
デスクトップとしてLinuxを使う場合は必要ないものですが、サーバーとして扱う場合は大抵リモートコントロールになります。
まぁ、ちょっとの変更のたびにサーバー室への入室許可は取りたくないですし、大抵の場合、サーバーは遠隔地にあったりしますから。
それはさておき、今回使用するアプリケーションはPuTTYです。
また、サーバーへのアクセスはすべてSSHを使用します。
最近は減りましたが、以前はTeraTerm Proを使うのが一般的な感じでした。
しかし、すでにメンテナンスされていないアプリケーションです。
もし、TeraTermを使いたい場合は、継承・派生したUTF-8 TeraTerm Pro with TTSSH2を使うほうが良いです。
また、ここでは使用しませんが、Poderosa(http://ja.poderosa.org/)というアプリケーションもあります。
こちらは、ウィンドウがTab管理できるので、複数のターミナルを使って処理したい場合や、サーバーが複数ある場合などは使い勝手がよいです。
まずはアプリケーションをダウンロードします。
必要なファイルは以下の通り。
ダウンロードしたファイルは『C:\Program Files\PuTTY』に入れておく。
また、puttyjp.exeのショートカットを「デスクトップ」又は「クイック起動」に入れておく。
ショートカットをクリックして起動すると以下のようなウィンドウが開きます。
英語版を起動すれば、表記はすべて英語だと思うのでそこはソレで。
今回は最も簡単なアクセス方法となるので、現在表示されているウィンドウに必要事項を入力するだけとなります。
必要な情報は以下の通り。
これらの情報は手元にあることを前提とします。
ついでに保存されたセッションの欄にもアドレスを書いて、保存ボタンをクリックして保存します。
こうすることで、再度繋ぎ直す時に、アドレスを入力しなくて済むようになります。
入力が完了したら、『開く』をクリックしてください。
初めてサーバーに接続すると、上記のような警告が出ます。
これは、警告文を読めばわかると思いますが、「接続しているホスト情報がキャッシュに無い」と言うことです。
基本的には無視して『はい』で構いません。
今回は無視していますが、実際には警告のウィンドウ中に表示されているfingerprintを確認する必要があります。
というのも、この警告は『接続しているサーバーは、偽装された偽サーバーではありませんか?』と言う問いかけだからです。
かなりセキュアな環境である場合、秘密鍵とfingerprintを渡された上で設定、接続となります。
今回はそこまで手間をかけたくないため無視しているだけなので忘れないで下さい。
また、この警告はSSHだから表示されるのであって、Telnetの場合は表示されません。
接続が完了すると以下のウィンドウに切り替わります。
ここで、配布されているログインIDとパスワードを入力してログインすることになります。
以降、ログインIDはmayaで進めていきます。
表示画面上、一回目にパスワードの入力ミスをしています。
パスワードは入力しても画面表示されませんので落ち着いて入力してください。
また、この画面はRHEL3系の画面です。文字情報としてはRHEL4をベースに説明していきます。
[ログインID@sixwish ホームディレクトリ]$
上記のプロンプトが表示されたらログイン完了です。
これ以降、いちいち画面をキャプチャする余裕は無いので以下のような表記方法で表現します。
login as: maya maya@sixwish.jp's password: xxxxxxxx Access denied maya@sixwish.jp's password: xxxxxxxx [maya@sixwish ~]$
mayaとなっているところは入力となります。
また、OSのバージョンによって表記が変わる事もありますが、入力は変わらないと思うので応用を利かせてください。
Linux使いとしては知っていなければならない事。
何気にLPIで、問題としてでることがあるから、油断できないパスワードの変更方法。
変更自体はpasswdコマンドを使って変更します。
password:の後ろは、入力しても実際には表示されませんので予めご了承ください。
[maya@sixwish ~]$ passwd Changing password for user maya. Changing password for maya (current) UNIX password:okinawaneko New password:catdog BAD PASSWORD: it is based on a dictionary word New password:okinawaneko Password unchanged New password:nekomimimode BAD PASSWORD: is too similar to the old one passwd: Authentication token manipulation error [maya@sixwish ~]$
変更失敗例です。
一回目のは、辞書攻撃(ディクショナリアタック)を受けた時に、確実にヒットするだろうから駄目
二回目のは変更していないからNG。
三回目は過去に使っていたパスワードと一致したからNGとなっています。
画面上のエラーメッセージを読めばわかると思いますが……
なお、成功すると以下のようになります。
[maya@sixwish ~]$ passwd Changing password for user maya. Changing password for maya (current) UNIX password:okinawaneko New password:?????? Retype new password:?????? passwd: all authentication tokens updated successfully. [maya@sixwish ~]$
さて、二回入力する理由ですが、画面上に表示されていないため、タイプミスしたことに気がつかないかの可能性があるためです。
二回入力すれば、二回目でタイプミスしたのか、一回目でミスしたのかどちらにせよ、パスワードを間違えたまま登録して、二度とログインできない……という状態を回避するためです
最後にログアウトです。
作業を終了する場合は必ずログアウトしてください。
[maya@sixwish ~]$ logout
コマンドを実行した瞬間に、ウィンドウが消えますが仕様です。