AlmaLinux 9.2 セットアップメモ
Section 2.1 Tool 準備
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この後のいろいろなパッケージのインストールや設定確認、手順確認を行うのにPCをいちいちセットアップしていたら大変なので、仮想マシン環境を構築します。
VirtualBox と vagrant を用いた環境になりますが、boxも自分で作成してそれを使っていきます。誰かが作成したイメージでもいいのですが、ある程度カスタマイズした状態でbox化したかったりもするのでそのためのメモでもあります。
docker等のコンテナでよくね?って話もありますが、それはそれで別のメモで。
VirtualBox
無償で使用することができる仮想化製品の一つです。WSL 2 を使ってもいいのですが、いろいろ手間だったのでこれを使っています。
上記サイトからダウンロードして、インストールしてください。
バージョンは意識しなくてもいいようにしていますが、このメモでは、7.0.10 を用いています。 古いバージョンはダウンロードページ内のVirtualBox older buildsから取得できるので、周りと環境を合わせる場合は、最新ではなく、過去のバージョンから選択することも必要です。
なお、LinuxカーネルとVirtualBoxの組み合わせに何かあるのか、古いとダメとかもありそうなので、うまくいかない場合はバージョンを変えてみるなどしてみてください。
Windows 11 で VirtualBox と WSL(Hyper-V) を共存させる場合の注意 (2023-08-10)
仮想マシンの CPU数と実行しているPCのCPUコア数が一致させるか、2以上にしないと AlmaLinux の起動時に Kernel Panic が発生します。
また、仮想マシンの CPU数と実行しているPCのCPUコア数が一致していないと、パフォーマンスが著しく悪くなりとても時間がかかってしまうことになるので、他者に配布しないのであれば一致させた状態にしておくとよいでしょう。
同時に、Hyper-V を無効にしている場合でも、仮想マシンのCPU数は 2 にしておくとトラブルは減りそう。
vagrant
仮想マシンの立ち上げや設定、コンソールへのログインなど、仮想化アプリで開くWindowを意識せずにいろいろやるためのアプリです。
上記サイトからダウンロードして、インストールしてください。
これもバージョンは意識しなくてもよかったと思います。
このメモにおいては、2.3.4 を用いています。
powershell 7
windowsに標準的に入っている物は使用せず、Powershell 7 の最新版(2023-08時点)を使用します。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/powershell/scripting/install/installing-powershell-on-windows
上記サイトからmsi形式のファイルをダウンロードするなりしてインストールしておきましょう。
vagrant の操作はこれを使って行っていきます。
packer
packer by HashiCorp ということで、環境構築ツールなのですが、vagrantで使う、仮想マシンのパッケージ、boxを作成するために使います。
このメモで用いる本命ツール。
インストーラーはないので、zipをダウンロードして展開、適当場所に置くという感じです。
このメモにおいては、1.9.2 を用いています。
パスなどの問題に躓きたくないのでC:\vagrant フォルダを作成してその直下にpacker.exeを置きましょう。
最終的にいろいろ作るとフォルダ構造は下記のようになります。
[-] C:\
`--[-] vagrant
|--[+] box
|--[+] iso
|--[+] packer-almalinux-9
`-- packer.exe
box フォルダ内には作成した box ファイルを保管する場所だと思ってください。
AlmaLinux 9 iso ファイル
AlmaLinux の公式サイトからダウンロードします。
めったに変わらないと思うので下記がダウンロードサイトへのリンク集。
- AlmaLinux ISOs links
https://mirrors.almalinux.org/isos/x86_64/9.2.html
mirrorサイトからAlmaLinux-9.2-x86_64-minimal.isoとCHECKSUMをダウンロードしてください。どちらも、vagrant\isoに保存します。
詳細は次で。